MES:生産ライン実行システム
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RP:Raspberry PI(超小型PC)
XBee:無線モジュール |
概要
- 「スケジューラ」は出荷計画と工程能力より算出される日毎の生産計画を決めるアプリケーションでありこのデータを基に「MES/セルナビソフト」はラインの稼働を各ステーション毎に作業の進捗に合わせて指示、監督する。
この際各ステーションは超小型PC及びPLCにより主体的に制御される。
- 各ステーションは装備/機能が異なり、それぞれ管理要点も異なり不具合が出た時はただちに対応が要求される。
それ等は「見える化」が行われ「呼び出し」を掛ける事もある。
「チェックを定数的に行うよう指示」し事前に問題点を潰しておいたり、検査データを記録し「トレーサビリティの構築」をしたり、許容値の標準偏差をリアルタイムに算出し、グラフ化表示し中央値の監視による「問題化の事前把握」も出来る。
機能/装備 |
対応システム/ソフト |
部品の取り出し、組み込み |
ピッキング棚 |
ネジ止め、ナット止め、半田付け |
部品供給皿、ネジ締めFP装置 |
治具、仮持ち、仮固定具 |
超小型PC、PLC(シーケンサ) |
検査、寸検機 |
稼働管理(シグナルタワー)、稼働管理(GPIO-ロガー) |
ロボット、電気炉、コンベア制御 |
電力量監視、 呼び出しシステム |
- 各ステーション用の超小型PCは「Raspberry PI-Model B」を用いている。
これに絶縁型汎用I/O、RS232C、I2Cを拡張ボードとして搭載。
画像表示や音声指示をしたり高速制御など、直接的作業関連を実行する。
特長 |
スペック |
汎用性が高い
メカが無く、信頼性が高い
安価、小型
拡張性多い |
OS
CPU
HDD
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Linux(Like)
ARM11 family
Less(代わりにSDカード4GB)
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- 大量データ、高速性、リアルタイム性を要求されるデータラインにはHUBを介したLANを用い、不定期かつ鈍足でもよいが設置位置が頻繁に変わったり、持ち歩きを要する用途にはXBee(無線モジュール、マルチホップ無線通信メッシュネットワーク)を用いる。
(従来からのPLCを混在させられるがLANがサポートされていること。)
- 水すまし作業との連携やSCMとの連動はMES/セルナビソフトの役割として行われる。
トレーサビリティに関しては取得とグラフ化のみで他の機能は別ソフト扱い。
開発者コメント
生産ライン実行システム(MES:Manufacturing Execution System)
製造業の注力分野の向上は間接分野よりも営業や生産に関わる直接分野に傾いていますが、その製造業の生産管理は以下に区分されます。
計画系:ビジネスシステム
実行系:工場システム
制御系:工程制御
しかも、工場の生産機能を支える根幹は「数日単位の計画管理であり、小日程計画に基づいた詳細な製造指示」です。
これを具体化した機能分野は次のようになります。
1.生産資源の配分、監視
2.作業のスケジューリング
3.差立て、製造指示
4.仕様、文書管理
5.データ収集
6.作業者管理
7.品質管理
8.プロセス管理
9.設備保守管理
10.製品の追跡と製品体系管理
11.実績管理
当社の「生産ラインMES」システムは前述の工程制御系のもので2種類を用意。
a) ライン型製造実行システム(MES)
b) セル生産アシストシステム(セルナビ)
尚、これ等は全機能を一度に導入する事は効率的でないばかりか高額化したり運用不慣れによるトラブルの危険性もあり実績を重ねながら機能拡張することをお薦めします。
また、中小規模の生産システムを主眼としながら広範なSCM連動までシステムの拡張性を見据えたアプリケーションとなっており、柔軟なシステム運用が可能です。